歯周病は歯を失う原因の第1位です
歯周病は高齢者だけがかかる病気だと思っていませんか?実際には30代から発症することも珍しくなく、10代や20代の方でもかかる病気です。歯ぐきの炎症から始まり、進行するにつれ歯を支える組織を破壊。悪化させてしまうと歯を失うことにつながる歯周病は、日本の成人が歯を失う原因の第1位となっています。次のような症状がありましたら、神奈川県川崎市幸区河原町「はなもーる」内の歯医者「ポポスマイル歯科」までお早めにご相談ください。
歯周病の症状
歯周病は大きく2種類に分けられます。それは歯肉だけに炎症を起こしている「歯肉炎」と歯を支える組織や顎の骨にまで破壊が進んだ「歯周炎」です。「歯周炎」は軽度・中等度・重度の3段階に分けられます。
軽度の歯周病 (歯肉炎) |
中等度の歯周病 (軽度・中等度の歯周炎 |
重度の歯周病 (重度の歯周炎) |
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歯ぐきに軽い炎症が起き始め、歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)が少し深くなっている状態です。ブラッシングのときに出血することがあります。 | 歯周ポケットがより深くなり、炎症が進行し、歯を支える顎の骨の組織にまで破壊が進んだ状態です。歯ぐきの腫れや歯ぐきからの出血が見られ、歯が浮く感じや口臭が現れます。そして歯が グラグラし始めます。 | 歯を支える顎の骨の半分以上が破壊された状態です。歯ぐきが下がり、歯が長く見え、歯がグラつきます。痛みがあり膿が出て、口臭がかなりきつくなります。 |
検査方法
ポケット検査 | 歯の動揺度の検査 | レントゲン検査 |
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歯周病の進行にともない歯周ポケットが深くなっていきます。「プローブ」という専用の器具を使い、歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の進行度合いをチェックします。 | 通常でも強い力がかかると歯は動きますが、歯周病がかなり進行するとその動揺度が大きくなります。ピンセット状の器具で歯をつまみ動揺度を測定することで歯周病の進行具合を確認します。 | 歯周病が進行するにともない歯を支える顎の骨が溶かされていきます。レントゲン撮影をすることで顎の骨の形状や骨密度などをチェックし、歯周病の進行度合いを検査します。 |
治療法
SRP


レーザー治療
レーザーを照射して汚染組織の破壊を抑えます。歯ぐきの炎症を抑え、歯周ポケットを浅くしていきます。止血作用もあるので治療期間の短縮が可能です。
掻爬術(そうはじゅつ)
局所麻酔後、歯周ポケットに入り込んだプラークや歯石を除去し、歯周病に感染した歯ぐき部分を取り除く処置です。軽度から中等度の歯周病の治療法です。
フラップ手術
局所麻酔をしたあと、歯肉を切開して歯根を露出させ、歯周ポケットの奥深くのプラークや歯石を除去します。感染した歯周組織も取り除き、歯肉を縫合します。感染範囲が広い中等度の歯周病の治療法です。
再生療法
GTR法
歯肉の切開後、歯周組織を再生させたい部位にメンブレンという特殊な膜を挿入し、再生スペースを確保します。メンブレンはあとで取り除きます。
エムドゲイン
歯周組織を再生させたい部位にエムドゲインゲルという薬剤を注入しスペースを確保して、歯周組織の再生を促します。薬剤はやがて吸収されます。
CTG(結合組織移植)
上顎の口蓋(こうがい)から結合組織のみを切り取って歯肉が足りない部分に移植します。下がってしまった歯ぐきの再生に有効です。
FTG(遊離歯肉移植)
上顎の口蓋から上皮のついた歯肉を切り取り、歯肉が必要な部位に移植する外科治療です。CTG同様、下がってしまった歯ぐき再生のための治療法です。